手術をしない飛蚊症治療ビトレオライシスとは?

飛蚊症は決め手となる治療法がなく、経過をみるだけというのが長い間眼科の定石でした。手術で取り除く選択肢もありますが、症状とリスクを秤にかけると強く推奨される治療方法ではありませんでした。

飛蚊症の原因になっている硝子体の混濁を手術をしないで安全にレーザーで取り除くことができれば…
このような治療を実現するための研究が行われ、開発された治療、それが、今回当院に導入されたYAGレーザービトレオライシス治療です。

どんな治療なの?

YAGレーザー光には、物質を熱蒸散させ砕く作用があります。眼科では、白内障術後の水晶体嚢の濁りを破壊したり、緑内障の治療にYAGレーザーが用いられ、すでにその安全性は確立されています。このレーザー光を眼球内の混濁に照準を合わせて照射して濁りを細かい破片に分解することによって目立たなくしたり、分解吸収を促進することができます。
実際の施術では、先ず点眼薬で瞳孔を開きます。手術を行う場合とは違い、点眼麻酔剤のみで表面麻酔を行ないます。硝子体混濁に照準を合わせるためのレンズを目に当てて、レーザー照射を行ないます。施術時間は連続して照射が行われた場合には20分程度です。
術後の眼帯は不要ですが、当日は瞳を開いた為に眩しくなりますので、自動車の運転はできません。

治療効果は?

ワイスリングというリング状の濁りの場合、かなりの割合で自覚症状が改善もしくは消失すると言われています。大きな飛蚊症は小さくなりますが、細かい飛蚊は残る場合があります。この様な場合には、無料で追加治療を受けられます。
また、眼底の病気がある場合や飛蚊症の原因となる硝子体の濁りかたによっては、ビトレオライシスでは効果が期待できない場合があります。

安全性や副作用は?

治療に使われているYAGレーザーは、眼科分野で緑内障や後発白内障の治療に取り入れられていて、健康保険での治療が認められている医療用レーザーの一種です。ビトレオライシスに使用される機器は、YAGレーザー装置を安全にビトレオライシスを行えるように改良された専用の機材で、網膜や水晶体などの組織を傷つけずに硝子体混濁を効率よく破砕できるように工夫されています。

副作用としては、誤照射が起きた場合に、水晶体や網膜の損傷が起こり、白内障や網膜・硝子体出血が起こる可能性があります。このため、十分なトレーニングを受けたビトレオライシス研究会認定の医師に施術を受けることが推奨されます。

費用は?

レーザービトレオライシス装置は、厚生労働相の認定を受けて販売されている医療器具ですが、健康保険での治療は認められておりません。従いまして、自由診療となります。
当院では、一連の施術として(二回以上に分けて行われることがあります )15万円とさせていただいております。
なお、レーザービトレオライシス研究会の治療研究(治験 )にご協力いただける場合には、施術費用、診察費用は無料になりますのでご相談ください。

レーザービトレオライシス研究会の治験とは?

レーザービトレオライシス研究会は、この治療の安全な導入の為に設立された団体です。この研究会では、海外での安全性や効果に関する報告を追試し、日本における安全な施術の普及と効果に関する科学的なデータ蓄積を行なっています。
治験に参加する患者さんの治療は無料で行われ、データは本研究会に報告、蓄積され、解析されます。
この治験に参加できる方は、ワイスリングを伴う硝子体剥離が認められる方で、症状を自覚してから6カ月以上経過していること、水晶体や網膜に視力を低下させるような病気を合併していないこと、 施術後6カ月の間、指定日に受診して検査を受けられる方、などの条件を満たしている必要があります。

ワイスリングとは?

本来、目の中は透明なドロドロしたゼリー状の硝子体で満たされています。この硝子体は、年齢や近視などの条件によって、液化する部分があり、硝子体全体が空気の抜けた風船のように体積が小さくなり、しぼんでしまう事があります。これを硝子体剥離といいますが、硝子体剥離が起きる時にリング状の硝子体の塊が視神経の表面から剥がれ、これがワイスリングです。
ワイスリングは、比較的太い紐状の濁りでリング状に繋がった形状をしており、飛蚊症の原因の大部分を占めており、レーザービトレオライシスの治療が有効であると言われています。

 

施術担当
医療法人社団インフィニティメディカル理事長
ビトレオライシス研究会認定医
ビトレオライシス研究会認定指導医
近藤 義之

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