海や山から帰ったら目がウサギのように真っ赤!
紫外線による角膜障害に注意
海や山でのレクリエーションは,健康維持のためにはとても良いことですが気をつけないと紫外線の影響で角膜が障害を受けることがあります。お出かけのあとで家に帰りつく頃に目が真っ赤になっていたら要注意!紫外線による角膜障害の可能性があります。
海や山などの屋外で長時間日光にさらされていましたか?
屋内でも殺菌灯や溶接の火花を見ていませんでしたか?
角膜の光線による障害について
天気の良い日に山や海で屋外活動をしたあと,あるいは電気溶接の光や殺菌灯の光を見つめていると,強い紫外線のエネルギーが角膜に吸収され角膜に障害が発生することがあります。
雪の冬山の屋外で日差しの強いときには光線の中の紫外線の成分が「ゆきめ」とよばれる角膜障害の状態がおこりやすく,また屋内の場合でも電気溶接の光が「電気性眼炎」とよばれる角膜障害を起こすことが知られています。
充血はしろめ全体ですか?
しろめ全体に充血している場合には紫外線角膜障害の可能性があります。このような時には,痛みが始まらないうちに目の安静を心掛けて下さい。軽い充血だけで痛みがなければ,きれいな「おしぼり」で目を冷やしてみて下さい。もちろん目はつむって休めるようにして下さい。
目にしみるような痛みがありますか?
しみるような痛みがあれば,角膜炎が進んできている可能性があります。
受診できるようであれば,早めに眼科へ行って下さい。進行すると後で痛みが強くなることがあります。
眼科を受診できない場合には,目をつむるようにしててなるべく眼の安静を心掛けて下さい。
ゴロゴロと痛み始めてきていませんか?
ゴロゴロと痛むようになってきたら,角膜の炎症だけでなく角膜の表面に傷がつきはじめたサインです。この様な状態では,絶対に目をこすってはいけません。受診できるようであれば,すぐに眼科に行って下さい。紫外線角膜炎による角膜の障害は,時間とともに重くなってきます。
しかも光線による傷害は両目におこることが多いので,夜中に七転八倒の痛みと苦しみが襲ってくることがあります。
あまり痛みがひどくなって,夜中に救急車を呼んで救急外来に駆け込むといったことも多いので注意が必要です。