角膜に関わる治療

角膜クロスリンキング

角膜クロスリンキングとは

2003年にドイツで開発された治療法で、角膜にリボフラビン(ビタミンB2)点眼液と365nm波長の紫外線照射を組み合わせて行うと角膜の強度が増し、角膜の大部分を占めている実質コラーゲン繊維が架橋(クロスリンキング)される仕組みです。そのため角膜形状を保持して円錐角膜の進行を抑えることができます。既に15年以上の歴史があり、現在、ヨーロッパ、アメリカでは国の認可を受けたと治療法として年間多くの患者さまが治療されています。

円錐角膜とは

角膜は機能的に、表層と実質、内皮の三層から成り立っています。実質は、主にコラーゲンで構成される比較的硬い組織で、角膜の形を決定する骨格の働きをしています角膜の実質に変性が起こり、角膜がとがってくるのが円錐角膜という病気です。男女比はおよそ3:1で、年齢が増えるにともなって進行します。多くは思春期から青年期(10~20代ぐらい)で診断され、その後進行し、40歳以降になると進行しにくくなる人がほとんどです。しかし、稀に30代以降で発見されて、50歳以降も進行する人もいます。

円錐角膜

治療の効果

  • 円錐角膜の進行を抑制あるいは停止させることで、眼鏡はコンタクトレンズによる矯正で十分な視力を保つことができるようになる。
  • 進行を抑えるので角膜移植を必要としない可能性が高くなる。

留意点

  • 進行を抑える治療のため、治療後も角膜形状や視力が改善するわけではありません。
  • 治療後、角膜に濁りが生じたり、角膜内皮細胞に障害が出る可能性があります。
  • 10年以上の長期予後については不明。
  • 円錐角膜の進行を全ての方で完全に抑えられるわけではない。(治療しても進行する方がいる)

適応

  • 年齢14歳以上
  • 現在進行している円錐角膜
  • ペルーシド角膜変性症
  • 角膜の厚さが規定値以上である
  • 医原性角膜拡張症

不適応

  • 進行が止まっている円錐角膜
  • 角膜混濁がある
  • 角膜の厚さが規定値以下である
  • 再発性上皮障害
  • ヘルペス角膜炎
  • 角膜移植、緑内障手術、網膜剥離手術などの既往がある
  • 妊娠、授乳中
  • その他、担当医が不適応と判断した場合

治療方法

治療方法

角膜クロスリンキングで使用する検査機器のご紹介

当院では最新の検査機器を積極的に導入し、精度が高い診断ができるように努めています。

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