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ドライアイは皆様ご存知の言葉ですが、流涙症はあまり知られていません。 流涙症とは、日常的になみだが多くでてしまい不快感や視機能低下を呈する症状のことです。
涙は感情や刺激によって分泌が多くなりますが、普段も一定量の分泌排泄を繰り返しており、このおかげで眼球の表面を正常に保っています。 しかし、様々な原因により、この分泌と排泄がうまくいかなくなると、涙が溢れてきて、なみだ目、つまりは流涙症と言われる状態になります。
当院理事長が掲載された読売新聞
2019年8月5日号
まずは、涙の役割と簡単な仕組みについて説明しましょう。
涙は目尻の上にある涙腺から分泌され、そこから、目の表面を通り、瞼の内側にある小さな穴(涙点)を通り、涙小管、涙嚢、鼻涙管を通り鼻腔に流れます。これら含めて涙道(るいどう)といいます。
図1 鼻涙管の図
流涙症になると、涙が溢れ、涙で視界がぼやけたり、いつも涙でまぶたが濡れているので目の周りの皮膚が荒れます。 又、メガネのレンズのしぶきがついたり、化粧が落ちたりと、日常生活に支障をきたすことがあります。
また涙道がふさがることを涙道閉塞といいますが、軽度なら流涙症ですが、重度になると涙道が膿んでしまい、涙嚢炎(るいのうえん)と呼ばれる重い感染症になることもあります。
次に流涙症が起こる原因について説明しましょう。
流涙症は、涙の分泌される量が増える分泌性流涙と、涙の排出が減る導涙性流涙があります。
分泌性流涙の原因は、目に異物が混入したり、逆さまつ毛の刺激、眼表面の刺激、眼瞼形態異常、ドライアイなど考えられます。
導涙性流涙は字のごとく涙道が閉塞していることによっておこります。涙道閉塞の原因は主に加齢によって起こりますが、感染、顔面骨折、蓄膿症などの鼻の病気でも起こります。
他にも、点眼薬などの薬剤、抗がん剤の副作用、涙道内にできたポリープや腫瘍でも起こります。 他に導涙性流涙の原因としては、まばたきの力が低下して起こるものや加齢に伴う結膜のたるみによるものもあります。
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