屈折矯正

眼内コンタクトレンズ(ICL)とは?

眼内コンタクトレンズは、ICL(Implantable Contact Lens)ともいわれています。
水晶体を残したまま眼の中にレンズを挿入することで近視や乱視を矯正する方法です。
レーシックと違い角膜を削らないため、万が一の場合はレンズを取り出して元の状態に戻すことができます。
目の中に入れるレンズは、ソフトコンタクトレンズのように柔らかく無色透明です。
コラーゲン由来の成分など生体適合性の高い素材で、ゴロつきや異物感のない目に優しい素材でできています。
当院はスターサージカル社製のホールICLを採用しております。

眼内コンタクトレンズ(ICL)で使用するレンズ
 ※実際に留置するレンズの実物大です

眼内コンタクトレンズ(ICL)の手術に適している方

・強度の近視や乱視のある方
・眼鏡やコンタクトがわずらわしい方
・裸眼で生活したい方
・角膜が薄く屈折矯正手術ができないと言われてきた方
など

眼内コンタクトレンズ(ICL)の5つの特徴

1.色鮮やかな見え方

角膜を削ることなく眼内のレンズで近視や乱視を矯正するため、長期間の色鮮やかでシャープな見え方を実感できます。 また、レーシック術後の一部の患者様にみられるような近視の戻りはありません。

ICLの場合

角膜を削り収差が増えた場合



※写真はイメージです

2.幅広い矯正範囲

ICLでは強度の近視や乱視でも矯正可能です。 レンズの規格度数は、近視・遠視が+6.0D~-18.0D、乱視は0.5D~6.0Dと広範囲で、ほとんどの方に対応が可能です。 レーシックでは適応外の「角膜厚の薄い方」「角膜形状不正の方」も適応になる場合があります。

3.長期安定性

1997年から欧州で開始し、全世界で多数の手術がなされています。初めて埋植されてから30年以上の長期実績があります。レンズは手入れが不要で、半永久的に目の中で安定します。レーシックと違い、眼内コンタクトレンズ(ICL)は万が一の場合にはレンズを取り出し、元に戻すことが可能です。

4.術後合併症や夜間の見えにくさの軽減

眼内コンタクトレンズ(ICL)は切開創が小さい(3mm程度)ため、術後ドライアイなどの合併症のリスクを軽減します。角膜を削らないので、角膜の形がほとんど変化しません。 現在使用しているEVO+というレンズは光学部が大きく確保できるため、夜間に問題となるハロー・グレア(※)が軽減されました。

※ハロー:夜間、車のヘッドライトなどを見たときに光の周りににじんだ輪が見える現象  
※グレア:ギラギラと光ってとてもまぶしい症状

5.先進的なホールICL

当院では、虹彩切開をなくすために研究開発されたホールICL(※)を採用しています。 ホールICLとはレンズの中央に小さな穴を空けたレンズです。このレンズが普及する前は、眼球内の房水の流れを維持し眼圧の上昇を抑えるため、術前もしくは術中に虹彩切開が必要でしたが、ホールICLにより房水の流れが良好に維持され、虹彩切開は不要になり、術後合併症のリスクや患者様の目の負担を大幅に軽減できるようになりました。ただし、近視のみ適応となっております。
※2014年3月3日、厚生労働省承認。

先進的なホールICL

眼内コンタクトレンズ(ICL)の適応検査から手術までの流れ

適応検査

予約制となりますので、事前にお問い合わせください。まず、簡単なスクリーニング検査を受けていただきます。
検査結果を確認し手術適応であれば、手術前検査(2時間半~3時間)の日程をご相談させていただきます。
当院の定める期間、適切にコンタクトレンズを外していただければ手術前検査を同日に行うことも可能です。


手術前検査

手術の前に、眼内コンタクトレンズ(ICL)が安全に施術できるかどうかの検査を経験豊富な視能訓練士にて実施します。
視力や近視、乱視、角膜、白内障、緑内障、網膜疾患の有無などを細かく丁寧に検査します。
手術前検査には2時間半から3時間程度お時間を要します。

コンタクトレンズを検査の前に一定期間外しておいていただく必要があります。
ハードコンタクトレンズ: 適応検査1週間前から
ソフトコンタクトレンズ: 適応検査24時間前から
ただし、乱視用(トーリック)ソフトコンタクトレンズは3日前からになります。

コンタクトレンズ装用中は、角膜を圧平するため、近視・乱視・眼球の状態が一時的に変形しています。
術後視力不良を防ぐために大切なお願いです!
検査終了後から手術までの期間は、コンタクトレンズを使用できます。


診察とカウンセリング

検査が終了したら、再度診察をさせていただきます。
手術が安全に施行できると判断したら、担当者によるカウンセリングを受けていただき、施術日などを決定していきます。
すべての検査、診察が終了したら、レンズを発注します。

レンズの度数により、2週間から2か月のお時間がかかります。
※製造レンズの場合はさらに時間を要する場合もあります。

手術日まではコンタクトレンズの使用は可能です。

レーシックと眼内コンタクトレンズ(ICL)の比較

LASIK 眼内コンタクトレンズ(ICL)
角膜の形状や
厚みに依存
×
矯正範囲 +4.0 ~ -8.0D -3.0 ~ -18.0 D
紫外線ブロック ×
安定性
元に戻せる ×

手術方法

点眼タイプの麻酔をして、角膜を3mmほど切開します。
専用の機械を使用して小さく折りたたまれたレンズ(ICL)を挿入します。

挿入後、レンズは眼の中でゆっくり広がります。
広がったレンズを虹彩の下に入れてレンズを固定し、手術終了です。

切開部分は非常に小さな傷ですので縫合の必要はなく、創口はすぐに塞がり自然治癒します。

3mmの切開創から挿入します。
眼内コンタクトレンズ(ICL)手術方法
眼内でゆっくり広がります。
眼内コンタクトレンズ(ICL)手術方法
支持部を虹彩の後ろに挿入します。
眼内コンタクトレンズ(ICL)手術方法
眼内コンタクトレンズ(ICL)手術方法


執刀医

執刀はICLインストラクター(指導医)の今野、認定医の高橋が担当いたします。

※ICLインストラクター証書

眼内コンタクトレンズ(ICL)インストラクター証書


※ICL認定書
眼内コンタクトレンズ(ICL)認定書

手術後の定期検査、生活について

手術の翌日は大切な診察です。
必ずお越しください。

その後は経過により医師の判断で診察日をご案内させていただきます。
基本的には手術後1週間目、2週間目、1ヶ月目、2ヶ月目、6ヶ月目が検査の目安です。

まぶたは触らずこすらないようにご注意下さい。

<シャワー>     
手術翌日より首から下のシャワーが可能です。

<洗髪、入浴>
術後2~4日目より可能です。
※1週間は目に水が入らないように注意してください。
まぶたをゴシゴシこすったり、目を強く押さないように注意してください。

<化粧>  
眼のまわり以外は術後3日目より可能です。
アイメイク・ビューラー
まつ毛エクステンション・まつ毛パーマは
術後1週間目より可能です。

<仕事>   
手術日を含めて2日間安静にお願いします。

<点眼薬・内服薬>
術後は2種類の点眼薬をしばらく使用していただきます。
また内服薬も3日間飲んでいただきます。
大切な薬になりますので医師の指示通りにご使用ください。

<就寝時姿勢>
できるだけ仰向けでお休みいただき、必ず保護用ゴーグルを手術後1週間は装用して下さい。
うつ伏せ姿勢はお控え下さい。

<運転> 
術後1週間目より可能ですが、視力が回復・安定するまではお控えください。
夜間は車の対向車のライトがまぶしく感じる可能性もありますので、注意しながら始めてください。

※手術前に運転免許証の条件欄に「眼鏡等」とある場合には限定解除の申請が必要です。
手術後に視力が回復していても限定解除せず、眼鏡やコンタクトレンズを装用していないと
減点・反則金の対象となる場合があります。  (-2点減点・罰金7000円)
まずはお近くの警察署にお問い合わせください。

ICL手術後の生活について
まぶたは触らず擦らないようにご注意ください!

美容室カット・パーマ・カラーリング等は術後1週間目より可能です。
シャワー 手術翌日より首から下のシャワーが可能です。
洗髪 術後2〜4日目より可能です。
※1週間は目に水が入らないように注意してください。
※まぶたをゴシゴシ擦ったり、目を強く押さないように注意してください。
サウナ・温泉 術後2週間目より可能です。
化粧 眼の周り以外は、術後3日目より可能です。アイメイク・ビューラーは、術後1週間目より可能です。
まつ毛エクステンション・まつ毛パーマは、術後1ヶ月目より可能です。
美容室 カット・パーマ・カラーリング等は術後1週間目より可能です。
ひげ剃り 術後1日目より可能です。
食事 特に制限はありません。
飲酒 炎症が強くなることがありますので、術後3日目までは禁酒です。
喫煙 術後3日目より可能です。(目に煙がしみるようでしたら控えてください。)
仕事 手術後を含めて、2日間安静にお願いします。
テレビ・読書 術後1日目より可能ですが、目に負担がかからないようにしてください。
運動 3日〜1週間は控えてください。
ランニング・ジム・ゴルフは1週間目より可能です。
球技(野球・サッカー・テニスなど)・水泳・スキューバダイビング・ウィンタースポーツは1ヶ月目より可能です。
格闘技は術後も禁止となっていますのでご注意ください。
旅行 国内旅行は、術後1週間目より可能です。
海外旅行は、目の経過にもよりますので担当医とご相談ください。
運転 術後1週間目より可能ですが、視力が回復・安定するまでは控えてください。
夜間は車の対向車のライトなどが眩しく感じる可能性がありますので、注意しながら始めてください。
※手術前に運転免許証の条件欄に「眼鏡等」とある場合には、限定解除の申請が必要です。手術後に視力が回復していても限定解除せず、眼鏡やコンタクトレンズを装用していないと、減点・反則金の対象となる場合があります。
(-2点減点・罰金7000円)まずはお近くの警察署にお問い合わせください。
就寝時姿勢 出来るだけ仰向け姿勢でお休みください。うつ伏せ姿勢は控えてください。
必ず、保護用ゴーグルを手術後1週間は装用してください。
外出時 サングラス・ゴーグル・眼鏡などを必要に応じて使用してください。
点眼薬 手術後は担当医の指示通りに使用してください。
※他院から処方されている点眼薬については、診察時担当医へご確認ください。
内服薬 3日分処方しますので、毎食後に内服してください。

眼内コンタクトレンズ(ICL)術後の利点

QOLの向上

【眼科へ行く】【コンタクトの異物感】【コンタクトの手入れ】など眼に関する生活の様々な手間が解消され、時間の節約ができます。
裸眼生活を取り戻すことで、QOLの向上が期待できます。
またコンタクトレンズ用品などの費用も削減されますので、経済的効果もあります。

日帰り手術で仕事の早期復帰が可能

ICL手術は入院の必要がない日帰り手術です。 手術当日は霞んではっきり見えませんが、お付き添いの必要はなくお一人で帰宅可能です。翌日にはかなり鮮明に見えるようになりますので、デスクワークなど事務系の仕事は、術後2日目から復帰可能です。

紫外線ブロック

レンズに紫外線吸収剤が含まれているため、紫外線A波・B波をカットする機能もあります。
(サングラスの代わりにはなりません)

災害時の安心感

災害時はただちに避難が必要です。ときにはコンタクトレンズや眼鏡を探す時間すらないこともあります。緊急事態に目が見えないと、普段の生活以上に様々な不都合が予測されます。東日本大震災では、救援物資の中で眼鏡の到着が一番遅かったといわれています。
ですが、ICL手術を受けて裸眼で見えるようになれば、緊急時でも安心です。

その他

手術費用

眼内コンタクトレンズ(ICL)はオーダーメイドのレンズを使用するため、レーシックよりも手術費用が若干高額です。
また、日本国内未承認規格のレンズの場合は直接輸入が必要になる場合があり、追加で費用を頂戴いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
また、自由診療なので公的医療保険は対象外ですが、医療費控除の対象になります。

追加治療の可能性

手術後まれに追加治療が必要な場合があります。
レンズ度数やサイズが合わなかった場合、手術室でレンズの交換が必要です。
また、乱視用レンズの場合には乱視軸がずれることが稀にあります。
こちらの場合も、手術室での乱視軸の合わせなおしが必要になることがあります。

ハロー・グレア・光の輪

手術直後は、ハロー・グレア・光の輪を感じる方もいらっしゃいます。
この症状は術後1か月程度経過するとほとんど気にならなくなります。

手術時期

眼内コンタクトレンズ(ICL)は検査終了後にレンズ発注を行います。
乱視用レンズや規格外のレンズの場合は、到着までに2~3ヶ月程度かかる場合があり、手術当日までお時間をいただくこともあります。

眼内コンタクトレンズ(ICL)は白内障のリスク?怖いの?

眼内コンタクトレンズ(ICL)は眼内に移植するコンタクトレンズのようなもので、近視や乱視などの屈折異常を治療する医療用具です。
レンズを瞳の裏側の後房と呼ぶ位置に固定するので、「有水晶体後房レンズ」あるいは「有水晶体眼内レンズ」ともいいます。

屈折異常の治療法では角膜にレーザーを照射するレーシックがよく知られていますが、レーシックで矯正できる範囲には限界があります。
眼内コンタクトレンズ(ICL)では角膜を削る行為を必要としないので、近視の治療法としてはとても優れた治療法です。
当院でも、レーシック適応外の方のためにICL手術を導入しています。

さて、このICLの手術に関してちょっと気になる論文が出されましたので、簡単にご紹介しておきます。
JAMA Ophtalmology誌2016年3月号の論文ですが、1998年から2004年の間にV4モデルというICLを挿入された患者さまでは、水晶体混濁発生率が高く、53眼のうち18眼が白内障手術を受けていた…というショッキングな調査結果です。
ご安心ください。この調査では、二つの問題点がありました。

一つ目は、調査対象とした患者さまの年齢です。
登録時の年齢(手術を受けた当時の年齢です)が、平均年齢38.8±9.2歳でした。
最も若い患者さまは、30歳ちょっと手前の年齢になりますが、レーシックに比べて費用が高いICL手術は手術を受けた患者さまの年齢が高めなのです。
最高年齢は38.8+9.2歳ですから48.0歳という事になりますね。この方は10年後には58歳になっています。
この年齢の方では、ICL手術を受けていなくても、白内障手術が必要になっていた可能性が高いのです。
従って、高年齢の方がICL手術を受ければ、白内障の発生率や白内障手術を受けた比率が高くなってくるのは当然、予想される結果なのです。

二つ目は、調査対象となったICLのモデルです。
V4と言うのは、すでに改良されている現在のモデル(V5)と異なり、 房水(眼内の栄養や酸素を運んでいる)の流れを阻害する可能性が指摘されていて、白内障や緑内障を引き起こしやすいことが懸念されていた製品でした。このため、新しいV5というタイプのICLが開発され、緑内障、白内障の発生率が極めて低くなったと言われています。 当院では、この新しいV5モデルが使えるようになったので、ICL手術をスタートしました。術前に十分な検査を行い、厳格な基準で手術適応を決めておりますのでご安心ください。

関連コラム

ICLで使用する検査機器のご紹介

当院では最新の検査機器を積極的に導入し、精度が高い診断ができるように努めています。

眼内コンタクトレンズ(ICL)のよくある質問

老眼は治りますか?

A. 残念ながら45歳以上だと少し手元がみづらい感覚がでます。50歳を超えるようになると、老眼鏡が必要になることが多くなります。*詳細は個人によって変わりますので、適応検査時に施術医にお問い合わせください。

将来白内障などの病気になったらどうすればいいのでしょうか?

A. このレンズの特徴は取り出す事が容易にできることです。もし、白内障手術や網膜剥離などの手術をすることが起きたら、取り出せます。つまり、手術前の目の状態に戻すことができるのです。ここがこのICLの利点です。

妊娠・授乳中でも受けられますか?

A. 妊娠、授乳中は視力が変動するので手術はできません。

レンズはわかりますか?

A. ICLにはレンズ中央に孔(あな)があるので、そこから光がはいってきて自身が気づくことは稀にあります。他人からは一切きづかれません。

ハロー・グレアとは?

A. 暗いところで明るいライトなどを見たときに光の周りににじんだ輪が見える現象をハロー(光輪症)といいます。グレアーは、ギラギラ光ってとても眩しい症状のことをいいます。施術後数ヶ月気づくことがありますが、自然と気にならなくなることが一般的です。

手術は痛いですか?

A. 特別な目薬の麻酔と、前房内麻酔(術中に眼内に入れる麻酔)をしますので痛みはありません。ただし、術中に眼球をすこし押されるような感覚はあります。また、ICLを眼内で回転するときにチクッとする感覚を覚えることがありますが問題ありません。

費用は公的医療保険の対象ですか?

A. 自由診療なので、公的医療保険の対象ではありませんが、医療費控除の対象になります。

ICLで乱視は治りますか?

A.治療可能です。通常のコンタクトレンズやレーシックでは矯正できない高度な乱視も矯正可能です

ICLを受けたあとカラーコンタクト(カラコン)はつけられますか?

A.通常術後2週間程で装用可能です。

目の中にICLが入っていることは、他の人から見てわかりますか?見た目はどうなりますか?

A.普段生活している分には全くわかりません。見た目の変化もありませんので、ご安心ください。 眼科専用の顕微鏡で見ればわかる程度です。

ICLができない人はどんな人ですか?

A.レーシックを受けた方は、ICLは受けられません。 その他、何か気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

白内障があると言われていますが、ICLは受けられますか?

A.ごく軽度な白内障であれば受けられる場合もあります。

ICLを入れたあとに白内障になったらどうすればいいですか?

A.ICLの術後に発症する白内障の多くは、加齢により自然に発症するものですが、稀にICLに起因する水晶体の白濁が認められる場合もあります。どちらの場合も、ICLを取り出して白内障手術をおこなうことで、視力を改善させることができます。

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