屈折矯正

レーシック手術 賢い選択のススメ

理事長自らレーシックを体験

レーシックは即効性のある治療法です。じつは私自身もレーシックを受けているのですが、術後から10分程度で、それまでなら見えなかった距離に置いてある壁掛け時計の針が、はっきりと見え感激したのが印象的でした。眼鏡もコンタクトも必要とせず、裸眼のままで快適な生活が送れるようになり感動的な体験でした。

私は勤務医時代、数万件に及ぶレーシック手術を手がけてきました。当時から精密な検査結果に基づいた適切な治療選択を徹底し、術後のフォローもきちんと行ってきました。屈折矯正手術は安全で効果的な手術ですが、よりよい結果を得るためにはご自身が手術について十分に理解してから手術に臨むことが非常に大切です。

眼科医やコンサルタントから手術の具体的な方法・回復の予測、合併症や副作用の可能性などについて正確な情報を提供させていただきますので、それを元に手術を受けるかどうか、じっくりとお考えください。

はじめに

レーシック手術のリスクは、避けようとすれば避けられるリスクと、手術の特性から避けられないリスクに分けられます。
避けられるリスクは、適応がない患者さまに無理にレーシックを行った場合や、不適切な機材の使用法を行っているなどレーシックを行う医師側の問題です。2010年に起きた銀座眼科事件に代表される様な感染トラブルや、レーシック手術専門院などで手術を受けた後のクレームやトラブルは、「患者さまの立場に立って手術を行う姿勢」があれば、避けられるものです。言い換えれば患者さまがしっかりと事前に調査し、また、知識を得た上で医師と話し合えば避けられた問題だったのかもしれません。当然ですが価格重視で術者や病院を選ぶ場合には、リスクが高くなります。

自由診療とレーシック

レーシックのリスクについて説明する前にレーシックに適用されている「自由診療」と、レーシック業界の歴史について触れておきたいと思います。少し長くなりますが、レーシックのリスクを正しく理解する上で大切な問題なので、お読みいただければ幸いです。

レーシックと自由診療

レーシックは屈折異常を補正するための「手術」ですが、健康保険の定義では「病気」とみなされないため、健康保険診療での治療はできません。「メガネやコンタクトレンズでの補正が可能であるのに、患者さまの利便性を高める目的で受ける」という手術なので、自由診療で行う手術とされています。自由診療のクリニックは健康保険上の標榜科の制限を受けないため、眼科専門医院ではない美容外科クリニックでも参入ができることから、美容外科業界も参入しています。

レーシックバブルと美容外科業界

美容外科業界による「価格競争」や「宣伝合戦」により、2006年にレーシックバブルが起きました。2008年には国内でレーシックを受けた患者さまの件数は、年間45万件にもなりました。現在は年間1万5千件に過ぎないのですから、これはすごい数ですよね。
私もこの時期に多い日には1日150件のレーシック手術をしてきました。目の数は2つありますから、300眼を1日でオペしていたことになります。今でもあの頃は大変だったと思い出します。
しかし、この絶頂期の2008年はリーマンショックが起きた年でもありました。こうした不景気が起きると消費者のお財布の紐は翌年、またその翌年と徐々に締まってくるので、世の人たちはレーシックなどにはお金をださなくなりました。こうして金融や株式の業界と同様にレーシック業界もバブルが弾けてしまいました。

レーシックの衰退に追い討ちをかけた銀座眼科事件

バブルが弾けたといっても、レーシックを必要とする方は多く、当時でも、日本では年間30万件の手術が行われていました。しかし、バブル崩壊にさらなる追い討ちをかけたのが2010年に起きた銀座眼科事件です。連日報道されたので記憶にある方も多いかもしれませんが、レーシックの衰退の原因となった事件なので、すこし詳しく解説したいと思います。

レーシック施術では最初に角膜フラップというものを作成します。これは角膜のレーザーをあてて削る部分のところの上蓋みたいなものです。当時は、このフラップを作成する機械がケラトームという金属のブレード(刃)を使用しているクリニックが殆どでした。しかし、バブル崩壊後の価格競争のあおりを受けて、このケラトームの金属の滅菌業務をおろそかにしたレーシッククリニックがありました。滅菌が不十分な器具で手術を行うなどということは、まともな医師であれば考えられないことなのですが、ひとりの不心得な医者がいたために大変な問題が起きたのでした。

感染症が起きた角膜は白く濁り、軽度な場合でも「目がしみてみづらく眩しい」と訴える患者さまが多く出ましたし、視力が低下して失明状態になった患者さまが多発したのです。その患者さまを診察した他の病院の医師や保健所が調査したところ、ずさんな管理を行っていた銀座眼科が摘発されたのでした。この事件は世界にも類をみない多発感染症事件でした。

当院ではフェムトセカンドレーザーによるフラップ作成をしておりますのでご安心ください。

「レーシック難民」について

現在でもレーシックの利便性のみが強調されている過剰宣伝ぎみホームページを散見します。手術に対する正しい情報を知り得なかった患者さまが、自分の期待に沿わない結果が出たために思い悩み、「レーシック難民」となって問題になっています。このような背景から消費者庁が、安易にレーシック手術を受けずに、事前にしっかりと調べましょうと言うような情報を発信しました。たしかに、手術ですから稀に合併症を生じる事もあります。しかし、たいていの合併症は適切な対応をすれば問題なく改善されます。また、十分な説明を受けて判断すれば、避けられたトラブルもあったはずです。

しかし、ある大手美容クリニックでは手術前に診察する医師、手術する医師、そして術後診察する医師は別々です。術者から何も説明を受けていない、話が術前後で違う、術後症状における不安や不満があっても聞き入れてもくれない、という患者さまが誰にも相談できずに泣き寝入りしていました。

とはいってもそのような患者さまの症状は、「失明した」とか「感染症が起こった」というよう重篤な合併症ではありませんでした。「ドライアイが続く」、「少し近視が残っている」、「過矯正気味で眼精疲労がある」といった軽度な合併症の方が多かったようです。それでも施術クリニックに門前払いされてしまえば、当然患者さまは憤りを感じます。このような憤りをもった患者さまがネット上の投稿などで寄り集まり、こうした大手美容クリニックを相手取り集団提訴するという事件がおきました。提訴できた方はいいのですが、提訴できずにいろいろな眼科クリニックを受診する患者さまも当然います。一般の眼科医院を受診しても、レーシックに熟知している眼科医はほとんどいないので、経過観察しましょうとしか言われません。いったい自分の症状は誰が加療してくれるのか…と途方にくれたはずです。

こうした患者さまが増えてきたことから“レーシック難民”という言葉がいつの間にかできました。これはレーシックに限らず、まぶたの二重手術、豊胸手術などの美容外科手術難民と同じような図式なのです。

いろいろな問題がネットを賑わせていますが、患者さま本位の手術を実施している施設で手術を受けることができれば、本当は問題のない手術なのだと私は断言できます。レーシック手術は屈折矯正手術の中で、最も症例数が多く、安全かつ正確な近視矯正手術なのです。しかもレーシックの価格は、他の手術やコンタクトレンズなどの矯正手段と比べて高価ではありません。適応検査をしっかりと行い、手術の適応があると判断された方に手術をお勧めし、手術のデメリットを理解頂いた上で手術を選択していただく。そして、当院では、適応検査、施術、術後フォローも私一人がすべて責任を持って私が行っております。おかげさまで、当院でレーシックに関するクレームは一度もありません。

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