老眼年齢の方がレーシック( LASIK )などの屈折矯正手術を受けることは意味がないのでしょうか?
A.老眼年齢に入った方や老眼がそろそろ始まりそう…と言う年齢の方のレーシックの適応は、その方のライフスタイルによると思います。
眼鏡やコンタクトレンズを常に使わないと遠方が見えない、中・高度近視の方で、手元の細かい作業の必要のない方はレーシックを受けると裸眼で過ごす時間がかなり長くなりますので、メリットは大きいはずです。
また、老眼を有する遠視の方は、遠方を見るにも近方を見るにも常に眼鏡を必要とします。この様な場合には、レーシックを受ければ遠方用の眼鏡が必要なくなるので、眼鏡に依存する時間は短くなります。また、軽度の遠視の方は、遠視がなくなると、中間距離が楽に見えるようになる可能性があります。
レーシック手術は、若い近視の方のためのもの…と言うイメージがあるかもしれませんが、実はシニア層にもメリットがあり、お勧めできる治療法なのです。強い近眼の方で近眼を軽くしたり、遠視の方や、乱視が強いために遠方にも近方にも眼鏡を必要としている方で遠方用の眼鏡を外すことができるようになるからです。
角膜の濁りをレーザーで取り除く治療法があると聞きましたが、どの様なものですか? 健康保険は適用されますか?
A.角膜の濁りを取り除くレーザー治療を治療的角膜切除( PTK )と言います。角膜の中心部に濁りがあると眼の奥まで光が正常に届かない為に視力が出ません。この様な濁りをレーシック手術に使用するレーザー装置を使って取り除くのがPTKです。
近視の度数が強すぎる場合にはレーシック( LASIK )不適合となると聞きましたが何故ですか?
A.簡単に説明すると、近視が強い場合にはエキシマレーザーで角膜を削る量が多くなりすぎ、矯正効果が減ってくるからです。
レーシック( LASIK )の適応があるか簡単にわかる方法はありますか?
A.レーシックが受けられるかどうかの判定には、角膜の厚み(角膜厚といいます)と矯正を必要とする度数(矯正度数)がわかっていなければなりません。角膜厚は、眼科を受診して計測しないとわかりませんが、矯正度数についてはコンタクトレンズをお使いの方なら大雑把にを知ることができます。
角膜混濁はレーシックで取れるのですか?
A. 角膜の表層の混濁は、レーシックの治療で使われるエキシマレーザーを使うPTK(治療的角膜切除 )で治療できる場合があります。しかし、これは混濁が角膜の表層にある場合が治療対象となります。また、レーシック手術とは異なり角膜の蓋となるフラップを作成しません。
近視の人がレーシック( LASIK )を受けると老眼が進むと言うのは本当ですか?
A. 老眼は水晶体のピント調節力が低下する加齢現象で、性別や遠視や近視などの屈折異常とは関係なく、老眼年齢になると始まってきます。しかし、近視で眼鏡をかけている方が老眼になってきても、眼鏡なしで手元が見えるので、あまり不自由を感じません。近視と老眼がある方は、近視のために老眼が打ち消され、隠されてしまうので、眼鏡を外せば手元の字を読む事ができるからです。
白内障の手術後にかなりの左右差があり、レーシック( LASIK )で治せると言われましたが、詳しく教えてください。
A. 左右の屈折度数(近視や遠視補正のための眼鏡レンズの度数 )が大き過ぎると、網膜に映る画像の大きさが違い過ぎて、眼鏡での補正ができないとか、目が疲れるなどの障害が発生することがあります。これを不同視(ふどうし )と言います。
レーシック( LASIK )後のぼやけはどの位続きますか?
A. レーシック後のぼやけは、いくつかの原因が考えられます。その原因によってもぼやけて見える期間が異なりますので、原因別に回答します。
コンタクトレンズを使う近視矯正のオルソケラトロジーは、税金の医療費控除が受けられるそうですが、同じ自費診療のレーシックはダメですか?
A. レーシック手術も医療費控除の対象になります。
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