<治療の適応について>

Q 治療が行えるのはどのような飛蚊症ですか?

A この治療はレーザーを使って硝子体混濁( 眼球内の硝子体の濁り )を消す、あるいは目立たなくするための治療方法です。主にワイスリングが原因と思われる飛蚊症に有効であると言われています。したがってワイスリングが原因であるようなリング状や太い紐状の濁りに有効です。

 

Q ワイスリングとはどのようなものですか?

A ワイスリングは、硝子体混濁の一種で、輪状または輪状の物がねじれたり切れた形をしています。元々は眼底の視神経の部分に付着していた繊維で、この状態では飛蚊症を自覚することはありません。
硝子体が網膜から剥がれる硝子体剥離と呼ばれる変化が眼内で起こると、硝子体混濁となり、飛蚊症を起こすようになります。

 

Q ワイスリング以外の場合には治療はできませんか?

A 程度によりますが、ワイスリングの破片やその他の紐状の混濁は治療できる可能性があります。点状の飛蚊症やベール状の濁りには効果がありません。
また、飛蚊症が視界の端にある場合にはワイスリングであっても治療できない場合があります。

 

Q 両眼に飛蚊症があり、両眼とも治療を受けたいのですが同じ日に両眼の治療受けることができますか?

A 両眼の治療を行うことは可能ですが、原則として片眼ずつ治療します。術後の診察と他眼の治療を同じ日に行うことは可能です。

 

Q 飛蚊症を自覚していますが、ビトレオライシスの治療は武蔵野眼科では受けられませんか?

A 武蔵野眼科ではビトレオライシス治療は行っておりません。(管理の都合上、現在は本院での治療のみとなります)しかし、武蔵野眼科を含めて飛蚊症に関する診察や治療後の診察を受けることは可能です。

 

<適応外となる条件について>

Q どのような場合には治療ができないのですか?

A この治療はレーザー光のエネルギーを眼内に導き行う治療ですので、角膜や水晶体、硝子体に強い混濁があると治療が行えません。また、長時間にわたり治療を行いますので、体調不良などで姿勢を保てない場合、眼球の動きが激しい場合には治療が行えません。

 

Q ワイスリングが原因の飛蚊症であっても治療できない場合があるのですか?

A ワイスリングは、硝子体剥離という眼内の硝子体の変化に伴って発生する硝子体混濁のひとつです。硝子体剥離の初期にはワイスリングが発生しても、網膜からの距離が近いために治療が行えないことがあります。

 

Q 白内障があると施術は受けられませんか?

A レーザー光の通過を妨げるような白内障があるとレーザーのエネルギーが減衰してしまいますので照射するレーザーのエネルギーを大きくしなければなりません。このような場合には、水晶体や網膜に悪影響が出る場合もあります。
白内障の手術を受けると飛蚊症に変化が生じて飛蚊症が気にならなくなる方もいらっしゃいます。白内障を合併している場合には先に白内障手術を受けられるようにおすすめいたします。

 

Q 以前、網膜剥離のために眼底のレーザー治療を受けていますが、飛蚊症治療は可能ですか?

A 網膜剝離裂孔といって網膜の傷が生じ、その周囲の網膜剝離が軽度の場合には剝離部の周囲にアルゴンレーザーを照射して網膜を焼き付けて網膜剥離の進行を防止します。このような治療が行われていてもレーザービトレオライシスの治療は可能です。

 

<費用に関するご質問>

Q 治療に健康保険は適用されますか?

A 現在この治療および治療後の診察については健康保険は適用されません。自由診療(自費診療)になります。

 

Q 治療にかかる費用はいくらですか?

A 初回の治療費用は片眼15万円(税別)です。これには2回目までの治療費用が含まれます。3回目以降の治療費用は3万円(税別)とさせていただいております。検査および診察料は毎回5千円(税別)となります。
なお、飛蚊症の検査のための初診での診察には健康保険が適用されます。

ビトレオライシスの情報はこちらをご覧ください。

 

《ビトレオライシスお知らせ》

Q 術後の点眼薬などの費用は治療費に含まれていますか?

A 治療費には、治療当日の検査料、処置料、施術料、(必要がある場合の)術後点眼薬が含まれております。
※健康保険でお薬を処方している方の場合には、お薬を当日に処方することはできませんので、別の日に健康保険での診察を受けていただくようになります。

 

Q 診察や処置の流れについて詳しく教えてください

A 以下のような流れになります。
《処置前の診察》
1 まずはお電話で近藤眼科本院での診察のご予約をお取りください。

2 初診当日に必要な検査を行い、網膜・硝子体の診察を行います。※瞳孔を広げる処置を行なってから検査を行いますので、お車を運転してのご来院はご遠慮ください。

3 レーザービトレオライシスの適応があると判断された場合には、施術の相談日にご来院いただき、治療説明を受けていただきます。(初診日にお申し込みをいただき、施術の説明と同日に施術できるようにご予約をお取りすることも可能です。)

《処置当日》
4 施術当日は瞳孔を広げてから処置をおこないます。

5 施術は、瞳孔が開いてから30分程度で終了します。施術後に充血が起こりますがご心配ありません。

6 施術終了後、30分で眼圧を測定し、問題がなければ、お帰りいただきます。

《処置後の診察》
7 通常、処置後1〜2週間で診察を行います。

8 処置後3か月めに診察を行います。(初回終了時に追加が必要と判断される場合にはこの日に追加処置を予定することがあります)

7 6か月後に診察を行います。

 

Q 治験(治療実験)に協力して無料で施術を受けられるとききましたが、現在でも無料で治療を受けられますか?

A 平成29年12月末で治験募集は終了いたしました。今後は、自由診療になりますが、この治療法の適切な普及を目的として、クーポンを配布しております。

 

 

 

<治療成績について>

 

Q 治療成績について教えてください。

A 治験やモニター( ビトレオライシス治療を希望された方で治験の対象から外れた患者様で当院が独自に判断し治療対象とした方)での治療を含めて、「ワイスリングに対する治療」では、初回の治療後3か月で約8割の方が満足したという結果を得ています。
ワイスリング以外の混濁では改善した方は約半数でした。

 

Q 治療の安全性について教えてください。

A レーザービトレオライシスで発生する可能性がある合併症について解説します。
レーザービトレオラでは、YAGレーザーのエネルギーを高めにして治療を行うため、次のような合併症が発生する可能性があります。

1 白内障
合併症については、手術が適応であるような進行した白内障の患者さん1名、1眼で、処置後に視力低下が進行し、白内障手術が必要となりました。

2 網膜照射
網膜の照射については2名2眼で網膜の点状の白濁が発生しましたが、視力に関する障害の発生は認めておりません。

3 眼圧上昇
一時的な眼圧上昇があり、緑内障治療薬を使用した方が一例ありました。
緑内障で治療中の方は、処置後に経過観察が必要です。

 

<治療実績について>

Q 治療実績について教えてください。

A 治療件数については今後集計を行なってホームページで公表いたします。36例の治療を実施しました。(2017年12月現在 )

 

<治療後について>

Q 治療の後で起こる副作用や変化について教えてください

A 直後の変化について

 

〈充血など、レーザー照射に直接関係ない変化について〉

ビトレオライシスでは、瞳孔を広げ点眼麻酔処置後に眼底観察用のレンズを角膜に長時間当てて治療を行います。このため、角膜の表面に軽い傷が発生し、しみる感じや異物感を自覚する事があります。また、一時的な充血が起こることがあります。

 

〈B レーザー照射に伴う変化について〉

レーザー照射後に眼圧が高くなる可能性がある事が知られています。特に緑内障で点眼治療を受けている方は施術後の眼圧変化に注意が必要です。当院では、施術後30分後に眼圧の検査を行っています。
施術翌日以降に眩しいとか霞むなどの症状を自覚するようであれば、ご連絡ください。

 

〈施術後に、飛蚊の数が増える事があります。〉

レーザービトレオライシスは、飛蚊症の原因となっている硝子体中の混濁物をレーザーで崩して目立たなくする治療法ですが、混濁物を直接溶かすのではありません。細かく崩すことによって、硝子体線維の固まりがほぐれるように誘導する治療です。
このため、硝子体混濁は治療後に細かい混濁に分散されますので、飛蚊の数が増えることがあります。
一定期間、経過観察の後にほぐれない混濁物が残るようであれば、追加処置を行います。

 

〈硝子体の変化に伴う網膜の異常について〉

ごく稀ではありますが、治療の効果によって、硝子体が急激な収縮を起こす可能性があります。
この場合、視界の中で光が走ってみえる「光視症」と呼ばれる症状や網膜が牽引されて網膜に傷が発生する可能性があります。施術前の検査でチェックを行っておりますが、光視症や飛蚊症の急激な悪化を自覚した場合には、眼底検査を受けていただく必要があります。

 

なお以下のご質問につきましては、レーザービトレオライシス研究会のホームページをご覧ください。
https://laser-vitreolysis.net/floaters/faqs
レーザー治療中、浮遊物に何が起こるのですか?
浮遊物は視力にどのような影響を及ぼしますか?
ビトレオライシスで視界の質が向上する確率はどれくらいですか?
1回の治療でいくつの浮遊物を除去できますか?
Premacular Bursa とは何ですか?

 

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